汽水(読み)きすい

精選版 日本国語大辞典 「汽水」の意味・読み・例文・類語

き‐すい【汽水】

〘名〙 海水淡水が混じり合った低塩分の水。汽水湖内湾、河口部などの水にみられる。

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デジタル大辞泉 「汽水」の意味・読み・例文・類語

き‐すい【汽水】

淡水と海水がまじり合った塩分の少ない水。深く入り込んだ湾や河口部の海水。
[類語]真水淡水海水深層水海洋深層水塩水えんすい塩水しおみず鹹水かんすい鉱水石灰水重水軽水軟水硬水

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百科事典マイペディア 「汽水」の意味・わかりやすい解説

汽水【きすい】

海水と淡水の混合による低塩分の水。中小河川では河口沖2〜3km,大河沖では数百kmまで汽水となり,内湾では汽水域が発達しやすい。塩分の変化の著しい環境なので,その変化に従って,浸透圧の変化に耐えられる種類の生物がすみ,特有のプランクトンが繁殖。日本ではシジミ,ゴカイ(以上底生),ワカサギ,シラウオ,ゴリ,ボラハゼウナギなどを多産する。
→関連項目シラウオニゴイボラワカサギ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「汽水」の意味・わかりやすい解説

汽水
きすい
brackish water

海水と淡水とが混入している所の塩分の低い水。汽水湖、内湾、河口部などでみられる。塩分での定義は研究者によって異なるが、おおむね下限が0.2~0.5psu上限が16.5~20psuである。psuはpractical salinity unit(実用塩分単位)の略で、塩分の単位である。河川水質の汚濁などが汽水域の漁業に大きな影響を与えている。

[半澤正男・高野健三]

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