消磨・銷磨（読み）しょうま

精選版 日本国語大辞典

しょう‐ま セウ‥【消磨・銷磨】

〘名〙

① すれてなくなること。すりへること。消えてなくなること。

※菅家後集（903頃）雨夜「起飲茶一盞、飲了未_二消磨_一」

※四河入海（１７Ｃ前）一二「其平生の風流文采は不_レ消磨して」

※軍隊内務令（1943）二〇六「秘密の漏洩は多くは防諜心の銷磨、弛緩より生ずるものなるを以て」 〔欧陽脩‐豊楽亭記〕

② すりへらすこと。消してなくすこと。また、年月を無駄に過ごすこと。

※霞舟先生詩集（1849）秋日雑感「掩_レ鏡休_レ窺蓬鬂白、恐教_二豪気日消磨_一」

※福翁百話（1897）〈福沢諭吉〉二七「兎角心身の労苦を避けて日一日を消磨(セウマ)する者多し」 〔黄庚‐龍江館舎詩〕

出典　精選版 日本国語大辞典