浪人町(読み)ろうにんまち

日本歴史地名大系 「浪人町」の解説

浪人町
ろうにんまち

[現在地名]中央区唐人町とうじんまち一―三丁目

南北に延びる唐人町横とうじんまちよこ町の北、東西に延びる通りの町。福岡博多近隣古図では「浪人丁」と記され、通りの東部は「唐人町ノ内」とされ、通りの西端は曹洞宗吉祥きつしよう寺と法華宗妙安みようあん(現日蓮宗)の間に入り込む。「続風土記拾遺」で浪人町は唐人町の小名としてあげられている。宝暦―天明年間(一七五一―八九)の成立とされる福岡御城下絵図(県立図書館蔵)によると、東端の唐人町堀端から西端の吉祥寺前まで一三八間余(通路を除く)で、通りの南側に基本的には町家が並び、北側は表口を南に向けた屋敷地二区を除いて他は表口を東・西に向けた屋敷地になっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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