浅漬(読み)アサヅケ

デジタル大辞泉 「浅漬」の意味・読み・例文・類語

あさ‐づけ【浅漬(け)】

短時日漬けること。また、漬けた物。大根・なす・きゅうりなどを塩やぬかで漬け、生漬け・早漬け・一夜漬けなどともいう。
べったら漬け」に同じ。
[類語]漬物お新香お香香香の物一夜漬け古漬け糠漬け塩漬け味噌漬け西京漬け粕漬け奈良漬けわさび漬け福神漬けべったら漬け沢庵漬け

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精選版 日本国語大辞典 「浅漬」の意味・読み・例文・類語

あさ‐づけ【浅漬】

〘名〙 漬物を短期間漬けること。また、その漬物。生干しの大根、ナスウリなどを塩、ぬかで漬ける。また、近世江戸では生大根や三、四日乾燥したものを塩、こうじで漬ける浅漬大根をもさした。べったら漬当座漬。あさあさ。《季・冬》
※大上臈御名之事(16C前か)「あさづけ。あさあさ」
※浪花聞書(1819頃)「あさ漬(ツケ) 江戸て云。どぶ漬也」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浅漬」の意味・わかりやすい解説

浅漬
あさづけ

漬物一種。大根,なす,うりなどを短期間,薄塩で漬けたものの総称。俗に大根のべったら漬のことをさす。

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世界大百科事典(旧版)内の浅漬の言及

【漬物】より

…また,漬込み期間の長短によって当座(とうざ)漬と保存漬とに大別される。当座漬は浅漬,早漬などとも呼ばれ,材料に風味を添えるための調理的なもので,漬込み時間が数時間から一晩程度のごく短いものは即席漬,一夜漬ともいう。保存漬は貯蔵を目的とする漬物本来のもので,とくに長く貯蔵されたものは古漬,ひね漬とも呼ぶ。…

【べったら市】より

…翌20日の夷講(えびすこう)の用品を売る市で,神棚,三方(さんぼう)などのほか,近くの魚河岸から売れ残りの干魚などを持ち込んで売ったもので,〈腐市(くされいち)〉と呼ばれていた。《守貞漫稿》にはそれらのほかに,ダイコンの浅漬(あさづけ)を売るようになったことが記されており,この浅漬を〈べったら漬〉と呼んで市民が愛好したため,〈べったら市〉の名が起こった。〈べったら漬〉は生干しのダイコンをこうじ漬にしたもので,こうじがべたつくところからの俗称である。…

※「浅漬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」