普及版 字通 「洵(漢字)」の読み・字形・画数・意味
洵
人名用漢字 9画
[字訓] まこと
[説文解字]
[字形] 形声
声符は旬(じゅん)。〔説文〕十一上に川の名とする。〔詩、風、静女〕「洵(まこと)に美にして且つ異なり」のように副詞に用いることが多く、また〔詩、風、撃鼓〕に「于嗟(ああ)洵(とほざ)かれり」、〔爾雅、釈言〕に「均(ひと)し」とあり、いずれも古くからの用法である。
[訓義]
1. まこと、まことに。
2. とおい、はるか。
3. 旬と通じ、ひとしい、あまねくひとしい。
4. (げん)と通じ、涙が流れる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕洵 マコト 〔字鏡集〕洵 ノコフ・マコト
[語系]
洵・恂siunは同声。恂は〔説文〕十下に「信心なり」とあり、洵は多くその副詞形として用いる。徇ziuenも声近く、声義に通ずる字である。
[熟語]
洵▶・洵兮▶・洵然▶・洵直▶・洵涕▶・洵美▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報