注連縄・標縄・七五三縄(読み)しめなわ

精選版 日本国語大辞典 「注連縄・標縄・七五三縄」の意味・読み・例文・類語

しめ‐なわ ‥なは【注連縄・標縄・七五三縄】

〘名〙
① 地域を区切るための目じるし、または出入禁止のしるしとして張りめぐらす縄。特に、神前神事の場にめぐらして、神聖な場所と不浄な外界とを区別するのに用いる。また、新年門口に張ってわざわいの神が内に入らないようにとの意を示すもの。わらを左縒りにし、わらの茎を三筋、五筋、七筋と順次に縒り放して垂らし、その間々に紙四手(かみしで)をはさんで下げる。しりくめなわ。四目引(しめひき)。しめ。《季・新年》
万葉(8C後)一〇・二三〇九「祝部(はふり)らが斎(いは)ふ社のもみち葉も標縄(しめなは)越えて散るといふものを」
災いを避ける準備のたとえ。
読本南総里見八犬伝(1814‐42)四「女房去りしは祟の注連(シメナハ)連係(まきぞひ)せられぬ身の用心

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