デジタル大辞泉
「泣」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
なか‐・せる【泣】
〘他サ下一〙
なか・す 〘他サ下二〙 (動詞「なく(泣)」に
使役の
助動詞「せる」の付いたもの)
① 人が泣くようなひどい仕打ちをする。
② 泣きたくなるほど感動させる。感きわまらせる。
※
風姿花伝(1400‐02頃)二「人をなかする所あらば、無上の上手と知るべし」
なか‐・す【泣】
※
浮世草子・
世間娘容気(1717)三「此方母じゃ人の死にぎわには、あっぱれ見事に啼
(ナカ)して見せふ」
な・ける【泣】
〘自カ下一〙 (動詞「なく(泣)」の可能動詞形) 自然に涙が出てくるほど感動する。感きわまって、ひとりでに泣き出す。
なか‐せ【泣】
〘
語素〙 人を表わす
名詞に付いて、その人をさんざん困らせることを表わす。「医者なかせ」「親なかせ」など。
※
洒落本・無頼通説法(1779)「芸者なかせに芸をしったは」
きゅう キフ【泣】
〘名〙 泣くこと。
※思出の記(1900‐01)〈
徳富蘆花〉八「
児女の泣
(キフ)を学ぶ時であらふか」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報