永応寺(読み)えいおうじ

日本歴史地名大系 「永応寺」の解説

永応寺
えいおうじ

[現在地名]赤穂市中広

千種ちくさ川西岸にある。浄土真宗本願寺派、朝日山と号し、本尊阿弥陀如来。播磨六坊の一つ(「播州六坊之記録」光善寺蔵)。開基仏裏書(寺蔵)によると善祐により坂越さこしなか村で開創。延徳二年(一四九〇)四月二八日蓮如より絵像下付。境内は表三八間・裏四〇間(除地)、本尊は安阿弥の作という(延享二年「寺院開基」田淵家文書)。当初の本尊は開基仏を中尊とする三幅対の軸であったといわれ、願主を善祐とする実如花押裏書の明応七年(一四九八)四月一日の十字名号(寺蔵)は、その一幅と推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android