水谷まさる(読み)みずたにまさる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「水谷まさる」の意味・わかりやすい解説

水谷まさる
みずたにまさる
(1894―1950)

詩人、児童文学者。東京生まれ。本名勝。早稲田(わせだ)大学英文科を卒業。コドモ社に入社、東京社を経て著述生活に入った。『良友』『童話』『金の星』などに、童謡や童話、読み物を発表。1928年(昭和3)千葉省三、酒井朝彦らと同人誌『童話文学』を創刊、『手袋』『野ばら』などを発表した。子供たちの実生活のなかのささやかな事件を、ヒューマン心情で描いたものが多い。童話集『葉つぱのめがね』(1935)のほか、少女小説も多い。

[二上洋一]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「水谷まさる」の解説

水谷まさる みずたに-まさる

1894-1950 大正-昭和時代の童話作家。
明治27年12月25日生まれ。少女雑誌の編集者をへて著述生活にはいる。昭和3年千葉省三らと同人誌「童話文学」を発刊,同誌に「手袋」「野ばら」などを発表した。昭和25年5月25日死去。55歳。東京出身。早大卒。本名は勝。作品に童話集「葉つぱのめがね」,詩集「水色の花」など。

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