シューベルトが1815年、18歳のときに、ゲーテの詩に基づいて作曲した三節からなる愛らしい歌曲(D257)。少年が荒野に咲く一輪の赤いバラをみつけ、花を摘もうとする。バラは刺(とげ)で身を守ろうとするが、哀れにも男の子に手折られてしまう。モーツァルトの歌曲で有名な『すみれ』にも似た素朴な内容をもつこの歌詞を、シューベルトは単純な有節歌曲(同じ旋律を繰り返して歌う)として作曲した。なお同じ詩につけられたウェルナーHeinrich Werner(1800―33)の合唱曲(1829)も広く愛唱され、またM・ハウプトマンMoritz Hauptmann(1792―1868)やローベルト・シューマンも民謡風の音楽を作曲している。
[三宅幸夫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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