榴弾(読み)リュウダン

デジタル大辞泉 「榴弾」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐だん〔リウ‐〕【×榴弾】

比較的薄肉外殻の中に大量の炸薬さくやく充塡じゅうてんした破壊力の強い砲弾。

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精選版 日本国語大辞典 「榴弾」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐だん リウ‥【榴弾】

〘名〙 弾丸一種人員資材に対して、爆風破壊および破片効果を与えるために使用される、比較的薄肉の外殻の中に大量の炸薬(さくやく)充填(じゅうてん)してある弾丸。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房一二「其榴弾(リウダン)忽地に朝陽艦の硝庫に中り」

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百科事典マイペディア 「榴弾」の意味・わかりやすい解説

榴弾【りゅうだん】

砲や家屋,艦船の非装甲部分などの破壊,または人馬殺傷目的とする弾丸。薄い弾体に多量の炸薬(さくやく)を詰め,炸薬の爆発力による弾片でその目的を達する。ふつう瞬発信管を用いるが,近接信管で殺傷効果をあげることもある。
→関連項目曲射砲成形炸薬大砲弾丸手榴弾

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世界大百科事典(旧版)内の榴弾の言及

【弾薬】より

…このほか,口径20mm以上であるが擲弾(てきだん)を小火器弾薬に含めることがある。火砲弾薬は,カノン(加農)砲,榴弾(りゆうだん)砲,迫撃砲,無反動砲などから発射され,通常,尖頭長円筒形の弾丸,炸薬(さくやく)を起爆する信管,発射薬を点火する火管,およびこれらを一体化する黄銅または鉄製の薬莢からなる(図2)が,弾種により信管や炸薬,あるいは薬莢を欠くものもある。これら構成部品の組みつけ,発射薬量の加減,装塡要領などによって,固定弾,半固定弾,分離装塡弾などに分けられる。…

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