極て(読み)きわめて

精選版 日本国語大辞典 「極て」の意味・読み・例文・類語

きわめ‐て きはめ‥【極て】

〘副〙 (動詞「きわめる(極)」の連用形助詞「て」が付いてできた語)
程度極限を表わす語。この上もなく。最も。はなはだ。非常に。きわまりて。
書紀(720)神代上(兼方本訓)「汝は以て極(キハメ)て遠き根(ね)の国を馭(しら)す可し」
蜻蛉(974頃)中「ただきはめて幸ひなかりける身なり」
② きっと。かならず。確かに。
史記抄(1477)九「東方朔歳星の精が降と云ぞ。其はきわめて其様に異なるなりではないぞ」

きわまり‐て きはまり‥【極て】

〘副〙 (動詞「きわまる(極)」の連用形に助詞「て」が付いてできた語) =きわめて(極━)
万葉(8C後)三・三四二「言はむ術(すべ)せむ術知らず極(きはまりて)貴きものは酒にしあるらし」

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