桃中軒 雲右衛門(読み)トウチュウケン クモエモン

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「桃中軒 雲右衛門」の解説

桃中軒 雲右衛門
トウチュウケン クモエモン


職業
浪曲

本名
山本 幸蔵

別名
前名=吉川 小繁,吉川 繁吉(2代目)

生年月日
明治6年 10月25日

出身地
茨城県 結城市

経歴
芸人一家に生まれ、幼い頃から旅まわりの祭文語りだった父・吉川繁吉について地方巡行。父の死後、明治29年2代目繁吉を襲名。のち三河屋一の弟子となり、青年浪花節語りとして名を馳せる。31年桃中軒雲右衛門と改名。33年雲調を創始宮崎滔天、また右翼壮士の後援により人気を高める。40年東京・本郷座で「忠臣蔵銘々伝」を口演。全国的な人気を得る。45年歌舞伎座出演。その後浪曲に琵琶浄瑠璃清元等の節調をとり入れ浪花節を完成、その普及に努め、浪曲史上に大きな足跡を残した。

没年月日
大正5年 11月7日 (1916年)

家族
父=吉川 繁吉(祭文語り),孫=中岡 俊哉(作家)

伝記
“声”の国民国家―浪花節が創る日本近代定本日本浪曲史著作権を確立した人々―福沢諭吉先生、水野錬太郎博士、プラーゲ博士…“声”の国民国家・日本浪花節繁昌記 兵藤 裕己 著正岡 容 著,大西 信行 編大家 重夫 著兵藤 裕己 著大西 信行 著(発行元 講談社岩波書店成文堂日本放送出版協会小学館 ’09’09’04’00’98発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「桃中軒 雲右衛門」の解説

桃中軒 雲右衛門
トウチュウケン クモエモン

明治・大正期の浪曲師



生年
明治6年10月25日(1873年)

没年
大正5(1916)年11月7日

出身地
茨城県結城市

本名
山本 幸蔵

別名
前名=吉川 小繁,吉川 繁吉(2代目)

経歴
幼い頃から旅まわりの祭文語りだった父・吉川繁吉について地方巡行。父の死後、明治29年2代目繁吉を襲名。のち三河屋一の弟子となり、青年浪花節語りとして名を馳せる。31年桃中軒雲右衛門と改名。33年雲調を創始。宮崎滔天、また右翼壮士の後援により人気を高める。40年東京・本郷座で「忠臣蔵銘々伝」を口演。全国的な人気を得る。45年歌舞伎座出演。その後浪曲に琵琶・浄瑠璃・清元等の節調をとり入れ浪花節を完成、その普及に努め、浪曲史上に大きな足跡を残した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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