根雨(読み)ねう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「根雨」の意味・わかりやすい解説

根雨
ねう

鳥取県西部、日野(ひの)郡日野町の中心地区。旧根雨村。役場所在地。近世備後(びんご)往来出雲(いずも)往来の結節点にある根雨宿で、本陣の門(町の文化財)が残る。巨石を祀(まつ)る根雨神社社叢(しゃそう)は県の天然記念物

[岩永 實]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「根雨」の意味・わかりやすい解説

根雨
ねう

鳥取県南西部,日野川中流域にある日野町の中心集落の1つ。旧町名。 1959年黒坂町と合体して日野町となる。江戸時代には出雲街道 (国道 181号線) と備後に通じる日野街道との交差点にあたり,宿場町河港として繁栄,牛馬市も開かれた。現在は町役場所在地。 JR伯備線根雨駅がある。民芸品の石こけしは有名。奥日野県立自然公園に属する。

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世界大百科事典(旧版)内の根雨の言及

【日野[町]】より

…町域は標高1000m前後の山岳に囲まれ,河川沿いの低地に集落が点在する。根雨(ねう),黒坂,板井原は江戸時代出雲街道の宿場町として栄えた。中心の根雨は国道180号,181号,183号線の分岐点に当たり,JR伯備線が通じるなど山陰,山陽を連絡する交通上の要地で,明治以降は郡行政の中心でもある。…

※「根雨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」