デジタル大辞泉
「根深」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ね‐ぶか・い【根深】
〘形口〙 ねぶか・し 〘形ク〙 (古くは「ねふかし」か)
① 土に根が深くはいっている。深く根をおろしている。また、奥深くまではいりこんでいる。
※
源氏(1001‐14頃)
胡蝶「ませのうちにねふかく植ゑし
竹の子のおのが世世にや生ひわかるべき」
② 考え、
気持の程度が非常に深い。また、その気持の源が古く、深い。
※
万葉(8C後)一一・二七六一「
奥山の石本菅の根深
(ねふかく)も思ほゆるかも吾が思ひ妻は」
※桐畑(1920)〈
里見弴〉
妬心「
吉村に対する悪感情は〈略〉既に根深
(ネブカ)くおきぬの胸に宿って了った筈です」
③ 根気づよい。執念深い。しつこい。
※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)九「こいつねぶかい悪者」
ねぶか‐さ
〘名〙
ね‐ふか・む【根深】
〘自マ下二〙 根を深くおろす。転じて、深く心に思う。
※万葉(8C後)三・三九七「奥山の
岩本菅を根深目
(ねふかめ)て結びしこころ忘れかねつも」
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