根上村(読み)ねあがりむら

日本歴史地名大系 「根上村」の解説

根上村
ねあがりむら

[現在地名]根上町高坂町たかさかまち

手取川河口扇状地南方に位置し、北は高坂村北西はま村、西は山口釜屋やまぐちがまや村、南東大島おおしま(現小松市)。村名は根上松の所在によるとされる。「源平盛衰記」巻二八(北国所々合戦事)に「根上ノ松」とみえ、寿永二年(一一八三)五月二日、加賀国に乱入した平家軍に追われて安宅城を退いた加賀国住人井家二郎範方は一七騎で当地に至るまで戦ったが、ついに討たれたとあり、また「根上ノ松ト云所ハ、東ハ沼、西ハ海、道狭シテ分内ナシ」とある。

根上村
ねのうえむら

[現在地名]大沢野町根上

御鷹おたか山の山麓にあり、東は村・下伏げぶせ村、北は北谷きただに(現八尾町)。天正一一年(一五八三)八月二〇日の佐々成政の知行方目録(土佐国蠧簡集残篇)に一四五俵の所として「婦負郡ねの上村・北谷村・そて村・谷村」とみえる。婦負ねい郡に属し、加賀藩領から万治三年(一六六〇)以降富山藩領。正保郷帳では根ノ上村とあり、高五七石余、田方一町八反・畑方二町余。承応四年(一六五五)の村御印では草高七四石余、免二ツ七歩、松平氏ら三人の給地と蔵入に分れている(村々御印物等書上)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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