柴石温泉(読み)しばせきおんせん

日本歴史地名大系 「柴石温泉」の解説

柴石温泉
しばせきおんせん

[現在地名]別府市野田

別府市の北部、柴石川の谷間にある温泉で、別府八湯の一つ。柴石の湯・たき湯・むし湯の総称で、現在はこの三湯を一体とした別府市営温泉が営まれている。柴石の湯は俗に柴石のあか湯とよばれ、「豊陽古事談」によると寛平七年(八九五)敦仁親王(醍醐天皇)がこの湯に浴し、その宿泊所跡に醍醐山大乗だいじよう寺が創立されたという。また同書や長泉寺略縁起(長泉寺蔵)によると、寛徳元年(一〇四四)罹病した親仁親王(後冷泉天皇)が僧仁海の勧めで赤湯に入浴し平癒したともいう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「柴石温泉」の解説

柴石温泉

大分県別府市北部、柴石川の谷間にある温泉。別府八湯のひとつ醍醐天皇後冷泉天皇が病気平癒のため入湯したと伝わる。鉄輪(かんなわ)温泉、明礬(みょうばん)温泉とともに国民保養温泉地に指定されている。

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