長泉(読み)ながいずみ

改訂新版 世界大百科事典 「長泉」の意味・わかりやすい解説

長泉[町] (ながいずみ)

静岡県東部,駿東郡の町。人口4万0763(2010)。愛鷹(あしたか)山南東麓に位置する。町の中央部を黄瀬川が南流し,愛鷹山に発する桃沢川を合わせて狩野川に注ぐ。黄瀬川沿いの平たん地にはJR御殿場線,国道246号線が南北に走る。水利と交通に恵まれ,化学繊維工場をはじめ,機械,自動車部品,食品,パルプなどの工場が進出し,製造品出荷額を大きく伸ばしている。両隣の沼津・三島両市への通勤・通学者も多く,人口は増加傾向にある。富士溶岩流からなる台地箱根用水により水田化されたところであるが,農地の宅地化や農業の兼業化が進み,野菜,花卉果樹をハウス栽培する施設園芸が盛んになっている。北部の山地では酪農や養豚が行われ,森林公園,キャンプ場,ゴルフ場もある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報