普及版 字通 「枚(漢字)」の読み・字形・画数・意味
枚
常用漢字 8画
[字訓] いたきれ・かぞえる
[説文解字]
[字形] 会意
木+攴(ぼく)。攴は斧をもつ形。〔説文〕六上に「幹なり。杖と爲すべし」とあり、〔詩、周南、汝墳〕「其の條枚を伐る」の〔伝〕に「枝には條と曰ひ、幹には枚と曰ふ」とあるのによる。卜辞に「舟を枚(つく)る」という用法があるから、手斧(ちような)で刳(えぐ)るような伐りかたであろう。その刳られたものを杖とし、鞭とする。〔左伝、襄二十一年〕に「其の枚數を(しる)す」とあり、馬鞭の数をいう。木片や、木片のように薄いものを数えるに用いる。
[訓義]
1. つえ、むち。
2. いたきれ、うすいもの、うすくながいもの、かずとり、かぞえる。
3. 行軍中、口に含むもの。
4. 鐘の篆間に加える乳文の部分。
[古辞書の訓]
〔立〕枚 キノエダ・ツツム・マノフチ・ツツキノエダ・ウマ 〔字鏡集〕枚 カラ・ムチウツ
[熟語]
枚別▶・枚卜▶・枚挙▶・枚謝▶・枚筮▶・枚枚▶・枚列▶
[下接語]
銜枚・亀枚・行枚・条枚・大枚
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報