普及版 字通 「析(漢字)」の読み・字形・画数・意味
析
常用漢字 8画
[字訓] さく・わかつ
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
木+斤(きん)。卜文の字形は、手斧で枝を落とす形。〔説文〕六上に「木を破(さ)くなり」とし、また「一に曰く、折るなり」という。析薪とは採薪をいう。〔詩〕に採薪の俗を発想とするものが多く、それらは多く祭事・祝頌の詩で、予祝の意をもつものである。
[訓義]
1. さく、木をさく、木をわる。
2. とく、わかつ、はなつ。
3. ときあきらめる、ときほぐす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕析 ワカレタリ 〔字鏡集〕析 ヲル・アク・ヒサシ・ヲシキ・ヲヒキ・ワカツ・サク・クダク・カク・ランキ
[声系]
〔説文〕に析声として皙・淅・蜥の三字を収める。皙は人の色白、淅は米のとぎ汁で、ともに白い意がある。
[語系]
析syek、折tjiatは字の形義近く、その声にも通ずるところがある。木には析といい、草には折という。折の初形は(てつ)(草)を切る形である。
[熟語]
析羽▶・析翳▶・析煙▶・析骸▶・析肝▶・析義▶・析居▶・析圭▶・析骨▶・析産▶・析爨▶・析字▶・析辞▶・析薪▶・析析▶・析速▶・析▶・析伐▶・析微▶・析分▶・析別▶・析弁▶・析理▶
[下接語]
開析・解析・割析・字析・自析・条析・争析・通析・透析・析・判析・分析・劈析・弁析・剖析・妙析・離析
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報