東山遺跡(読み)ひがしやまいせき

日本歴史地名大系 「東山遺跡」の解説

東山遺跡
ひがしやまいせき

[現在地名]河南町大宝二丁目

葛城山から北西に派生する太子たいし丘陵上にある弥生時代集落跡を中心に奈良時代にわたる複合遺跡。昭和四三年(一九六八)七月の宅地造成に伴う分布調査で古墳一三基・窯跡二基・弥生式土器散布地四ヵ所が確認され、同年七月から四四年七月まで宅地開発にかかる地域の全面的な発掘調査が実施された。遺跡はA―G地区からなり、遺構はA―D地区で確認され、他地区では遺物が採集されている。

東山遺跡
ひがしやまいせき

[現在地名]蔵王町矢附 向山

白石しろいし川支流のやぶ川の分岐点から約二キロさかのぼり、円田えんだ盆地東の丘陵から同川流域西に突出した台地上にある。遺跡の一部が東北自動車道にかかったため昭和四五年(一九七〇)調査が実施された。竪穴住居四棟の発見により、平安期の集落の様相が明らかになった。竪穴住居跡は石組の竈をもつ点で共通し、第一号住居跡の煙道は石組で長さ三メートル、幅七〇センチあり、河原石を蓋として並べている。

東山遺跡
ひがしやまいせき

[現在地名]伊勢市東大淀町 東山

北に伊勢湾を望む標高三メートルの砂堆にある。南北一〇〇メートル、東西六〇〇メートルと広範囲にわたって遺物が採集されるが、その量は少ない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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