東前村(読み)ひがしまえむら

日本歴史地名大系 「東前村」の解説

東前村
ひがしまえむら

[現在地名]大垣市東前・東前町大井おおい

新規しんき川左岸の平坦地、大垣輪中の中部に位置し、西は禾森のぎのもり村。枝郷に東前入方ひがしまえいりかた田中たなか福田ふくだ新田があり、慶長元年(一五九六)より開拓され、明暦元年(一六五五)に東前入方、次いで田中が開拓されたという。江戸時代を通じて大垣藩領。慶長郷帳に東前村とみえ、村高五三二石余。正保郷帳では田高五四七石余・畑高三九石余。貞享二年(一六八五)の大垣領村々高帳では東前村一七八石余・東前入方二四四石余・田中村一三一石余・福田新田四四二石余。元禄郷帳では東前村五八六石余・福田新田(元禄郡高寄帳などでは古くは樋口新田と称したとあり、寛永一一年に南の古宮村より分村している)四四二石余。天保郷帳には古くは東前村・福田新田二ヵ村と注され、高九〇三石余。

東前村
とうまえむら

[現在地名]常澄村東前

東茨城台地の北側にあり、村内を水戸から鹿島への街道が通る。北は下大野しもおおの村。暦応三年(一三四〇)の恒富村公田注文写(吉田薬王院文書)に「遠厩 公田一段」とみえ、また六地蔵寺過去帳(六地蔵寺蔵)には「東馬屋」とある。近世は水戸藩領に属し、寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高に「東前村」とみえる。「水府志料」によると戸数およそ四一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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