札幌本道(読み)さつぽろほんどう

日本歴史地名大系 「札幌本道」の解説

札幌本道
さつぽろほんどう

明治五―六年(一八七二―七三)開拓使函館と札幌を結ぶために建設した総延長約一八〇キロの馬車道。明治二年北海道開発のために開拓使が設置されると、それまで北海道南部に偏っていた和人の居住地を中央部に広げることを目的として、石狩川河口に近い札幌に本府を置くことが決定された。それゆえ北海道南部から札幌に至る幹線道路の建設が不可欠となったが、同四年開拓使の招聘で来日した開拓顧問ホーレス・ケプロンは、函館からもり(現森町)に至り、そこからは船によって室蘭へ、室蘭からは千歳経由で札幌の豊平橋までの馬車道の建設を提案した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報