木ノ下(読み)きのした

日本歴史地名大系 「木ノ下」の解説

木ノ下
きのした

[現在地名]仙台市木ノ下一―五丁目

新寺しんてら小路の東に続く一叢の杉森地帯で、寺屋敷。北東部に陸奥国分寺跡に建立された真言宗国分寺があり、境内には薬師堂、その東隣は同寺鎮守で仙台城下の総産土神である白山神社。境内南には同寺に属する二四坊のうち二一坊が連なる木ノ下二十四坊通が東西に延び、同通東端に三坊が並ぶ。ほか一は境内西にあり、二五坊を数える。また境内東には陸奥国分尼寺跡に建つ曹洞宗国分尼寺がある。「古今集」東歌に

<資料は省略されています>

と詠まれ、古来老樹森々として相囲み、翠松青杉うつうつとして相交る地であった(封内風土記)。また当地は薬師堂・堂林とも称された(残月台本荒萩)。なお「封内風土記」によれば小泉こいずみ村分であるが、安政仙府絵図では城下内である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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