月俸（読み）ゲッポウ

デジタル大辞泉

げっ‐ぽう【月俸】

毎月支給される俸給。月給。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

げっ‐ぽう【月俸】

〘名〙

① 令制で、親王以下の諸官人に毎月支給される俸給。奈良時代は百姓に軽税を賦課して月俸にあてたが、次第に現物支給となり、主食、副食、調味料を給され、多く月料(げつりょう)と呼ばれた。平安末期にはその実体はなかった。→月料。

※続日本紀‐養老五年（721）六月乙酉「京及諸国。因_二官人月俸_一。収_二斂軽税_一。自_レ今以去。皆悉停_レ之」

② 毎月支払われる給料。月給。俸給。

※看聞御記‐永享三年（1431）五月二二日「播州国衙月捧勧修寺無沙汰歟」 〔白居易‐王夫子詩〕

③ 月々支払われる金銭。

※実隆公記‐明応五年（1496）正月三〇日「抑坂本口苧課役、自当月以月俸可致沙汰之由申付新三郎之処」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【月俸】げつぽう

月給。

字通「月」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の月俸の言及

【月料】より

…日本古代の律令制において皇族や官人に支給される食料給与。月俸（げつぽう）とも呼ばれ月ごとに諸司から官職や人数に応じて請求された主食･副食･調味料を宮内省所属の官司から支給する。米は大炊寮（おおいりよう），塩･醬･魚･菜は大膳職（だいぜんしき）から給された。…

※「月俸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」