時中(読み)トキナカ

デジタル大辞泉 「時中」の意味・読み・例文・類語

とき‐なか【時中/時半】

一時いっとき半分。今の約1時間。半時はんとき
「さて―ばかりありて」〈大鏡師輔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「時中」の意味・読み・例文・類語

じ‐ちゅう【時中】

〘名〙 時にしたがって、適切であること。〔文明本節用集(室町中)〕
翁問答(1650)下「礼法になずみて専にとりおこなひ、時中(ジチウ)神理にそむくをば、非礼の礼となづけて、君子のせざる所なり」 〔易経‐蒙卦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「時中」の読み・字形・画数・意味

【時中】じちゆう

時のよろしきにあう。〔中庸、二〕君子の中庸や、君子にして時中す。小人の中庸に反するや、小人にして忌憚無きなり。

字通「時」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の時中の言及

【中】より

…朱子はそれを〈恰も好き処〉といった。朱子学では中には〈在中〉と〈時中〉の2種が区別せられる。在中(中に在ること)は未発の中で偏らぬという訓詁が当たり,時中は已発における中,つまり実践においてその時その時の行為が中を得ていること(中庸の徳)で,過不及なしという訓詁がそれに当たる。…

※「時中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android