日野辺村(読み)ひのべむら

日本歴史地名大系 「日野辺村」の解説

日野辺村
ひのべむら

[現在地名]出石町日野辺

出石川を挟んで上野うえの村の北、しろ山の南東麓に位置し、西部に枝村の片間かたま蔵持くらもちがある。東は寺坂てらさか村。出石と丹波福知山を結ぶ道(出石・福知山道、丹波道とも)は、古くは出石川沿いに進み、当地・寺坂を経て出合であい(現但東町)方面へ向かっていた。しかし近世に入り出石城下谷山たにやま町・しん町と進み、鰺山あじやま峠を越えて直接寺坂村に下る道が開かれると、この道筋が出石・福知山道の本道となり、当村を通過する道筋は利用者が減少した。正保(一六四四―四八)頃の国絵図に村名がみえ、高二九五石余。出石封内明細帳では拝領高三一九石余・改出高五石余、これらの内訳は屋敷四石余・麻畑四石余・田方二五三石余(うち蔵持分一〇石余)・畑方六二石余、ほかに古新発高一八石余・新発高三石余、家数四四・人数二〇一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android