日比谷図書文化館(読み)ひびやとしょぶんかかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日比谷図書文化館」の意味・わかりやすい解説

日比谷図書文化館
ひびやとしょぶんかかん

東京都千代田区日比谷公園内にある複合文化施設。前身は東京都立日比谷図書館で,1906年東京市が初めて設立した市立日比谷図書館として創立。1908年一般に公開。のちほかの市立図書館の館務を掌握する中央図書館となった。1943年都制施行とともに都立図書館となった。1945年5月25日第2次世界大戦の戦災で全館焼失し 27万冊の蔵書のうち 20万冊を失ったが,戦後復興した。1950年の図書館法改正によって単独の都立図書館となったが,1973年新設された東京都立中央図書館(→東京都立図書館)の一部門となり,2009年千代田区に移管された。2011年,図書館機能のほかに千代田区立四番町歴史民俗資料館を機能移転して千代田区の文化財保護や歴史に関する展示などを行なう博物館・展示機能,館内のホールで展示関連の講演会・シンポジウムなどを開催する文化活動・交流機能などをあわせもつ文化施設として新たに開館した。

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