方外院(読み)ほうがいいん

日本歴史地名大系 「方外院」の解説

方外院
ほうがいいん

[現在地名]下部町瀬戸

瀬戸せと集落の南端に位置し、門前反木そりき川が南流する。竜湖山と号し、曹洞宗本尊如意輪観音。もと南明寺(現増穂町)末。古くは方外庵と称し、法外と記した史料もある。貞治元年(一三六二)の開創と伝え、開山は加賀大乗だいじよう(現石川県金沢市)三世明峰素哲の法孫の南明寺三世梅林禅芳、開基は道香浄林居士(俗名不詳)。当初は本栖もとす(現上九一色村)赤坂あかさかに所在し、本栖観音と称された(甲斐国志)。天文八年(一五三九)五月一八日の穴山信友判物(方外院文書)に「本洲法外庵」とみえ、純蔵主に観音への奉公を申付けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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