くら

精選版 日本国語大辞典 「くら」の意味・読み・例文・類語

くら

〘名〙 (「しら(白)」に対していう)
人目をごまかすこと。いつわり。いんちき。いかさま。
評判記色道大鏡(1678)一「くら。是も隅人より出たる詞なり、人の目をくらますといふ下略の詞なり」
② にせもの。
浄瑠璃木下蔭狭間合戦(1789)一〇「真か虚(クラ)か、咄して聞せ聞せ」

くら

〘接尾〙 回数を数えるのに用いる。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

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普及版 字通 「くら」の読み・字形・画数・意味

】くら

納骨塔。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「くら」の解説

くら

沖縄泡盛。伝統的な甕ではなく、カナダ産の樫樽を使用し熟成させる古酒。色は淡い琥珀色となる。蔵元ロングセラー商品原料はタイ米、黒麹。アルコール度数25%。蔵元の「ヘリオス酒造」は昭和36年(1961)創業所在地は名護市字許田。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のくらの言及

【千木】より

…仁科神明宮も水平であるが,このような例のほうが少ない。農家の置千木は,うま,うまのり,くら,くらかけなどとよばれ,棟仕舞として全国的にあり,特に山間部に多い。千木の数は3,5,7など奇数とするのが普通で,その数が多いほど社会的地位が高いことを表した。…

【民家】より

…それが民家の地域的な特徴として理解されることもある。茅葺き屋根では,棟を杉皮で覆い,竹などで簀巻(すまき)にするのが普通であるが,棟の上部に反りをもたせたもの(出雲地方),押えとして〈くら〉〈うま〉などと呼ばれる交差した木を置くもの(高千穂地方,丹波地方)などがある。また茅の束を横に渡したものや,〈くれぐし〉といって板の上に土を盛ったもの(関東地方),雁振(がんぶり)と呼ぶ瓦を置いたもの(徳島県,佐賀県),箱棟(はこむね)と呼ぶ小屋根を置いたものなど,いろいろな形式がある。…

※「くら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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