新潟漆器

デジタル大辞泉プラス 「新潟漆器」の解説

新潟漆器

新潟県新潟市加茂市などで生産される伝統的な漆器江戸時代初期に秋田春慶塗が伝えられたことが製造起源とされる。寛永期には現在の新潟市の古町地区に椀店(わんだな)と呼ばれる専売地域が設けられ、保護政策がとられた。北前船の寄港地であったことから全国各地の多様な塗りの技法が伝わり、独自の発展を遂げる。国指定伝統的工芸品としては花塗・石目塗・錦塗磯草塗・竹塗の5つの技法の総称として用いられる。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「新潟漆器」の解説

新潟漆器[漆工]
にいがたしっき

北陸甲信越地方、新潟県の地域ブランド
新潟市で製作されている。江戸時代初期に秋田県能代の春慶塗が伝えられたのが始まりという。やがて蒔絵の技法が伝えられて、磯草塗や金磨塗など新潟漆器独自の技法が生まれ、明治時代には竹塗の技法も生み出された。2003(平成15)年3月、経済産業大臣によって国の伝統的工芸品に指定。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報