新湊町(読み)しんみなとまち

日本歴史地名大系 「新湊町」の解説

新湊町
しんみなとまち

[現在地名]高松市城東町じようとうちよう二丁目

高松城の東、東浜ひがしはま港の東岸から東浜町北側の海浜に造成された港町。享和元年(一八〇一)松平頼儀の時、家老玉井三郎右衛門の建策により、藩財政立直しのため藩内産業を奨励、他藩との交易を振興する政策がとられ、その一環として埋立工事に着手、文化元年(一八〇四)完成し、新湊町と名付けられた(増補高松藩記)堤防が北に延びた新湊口に沿って、西から川口番所・遠見櫓・運上会所が置かれ、東端東浜町から移された恵比須社があった(天保一五年城下図)。東浜町との境には木戸があり、南切手番所を置いて出国者と船を取締っていたが、文政元年(一八一八)廃止されたため、入国者を扱っていた川口番所が出入国者と船ともに取締るようになった(東浜記録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報