師範(読み)シハン

デジタル大辞泉 「師範」の意味・読み・例文・類語

し‐はん【師範】

人の手本となること。また、その人。模範。「世の師範と仰がれる」
学問技芸を教える人。また、その資格。「柔道師範
師範学校」の略。「女子師範
[類語]師匠インストラクター先生指南役宗匠師父教師教員教諭教授教官講師ティーチャープロフェッサーチューター尊師恩師旧師先師コーチ名誉教授・客員教授・助教授准教授助教助手

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「師範」の意味・読み・例文・類語

し‐はん【師範】

〘名〙 (「師」は教えみちびく人、手本となる人。「範」は手本の意)
① 人の手本となること。また、その人。模範。亀鑑。師表。
※令義解(718)職員「太政大臣一人。右師範一人。儀形四海。〈謂。師者。教人以道者之称也。範者。法也〉」 〔後漢書‐楊賜伝〕
② 学術、技芸を教える人。師匠。先生。また、その資格にもいう。
※続日本紀‐養老五年(721)一月甲戌「宜於百僚之内、優遊学業、堪師範、特加賞賜、勧励後生
※黄表紙・高漫斉行脚日記(1776)上「俳諧の師範(シハン)をしてくらしけるが」
仏門高僧、または指導的立場にある僧。師僧。
※七箇条起請文(1204)「一可止自説仏教邪法正法、偽号師範説事」
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉一〇「中学と師範とはどこの県下でも犬と猿の様に仲がわるいさうだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「師範」の読み・字形・画数・意味

【師範】しはん

手本。〔文心雕竜才略〕(司馬)相如は書を好み、屈(原)・宋(玉)を師範とし、洞(ふか)く夸(こえん)に入りて、名を辭宗に致す。

字通「師」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android