攪乱(読み)こうらん

精選版 日本国語大辞典 「攪乱」の意味・読み・例文・類語

こう‐らん カウ‥【攪乱】

〘名〙 (「こう」は「攪」の漢音) かき乱すこと。かくらん。
※土(1910)〈長塚節一一「之(これ)を攪乱(カウラン)する他の力が加へられねば両者は唯平静である」 〔郝経‐三北城月榭翫月酔歌〕

かく‐らん【攪乱】

〘名〙 (「こうらん(攪乱)」の慣用読み) かき乱すこと。
社会百面相(1902)〈内田魯庵鉄道国有「経済社会全体を攪乱(カクラン)するを防遏するが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「攪乱」の意味・読み・例文・類語

かく‐らん【×攪乱】

[名](スル)《「こうらん(攪乱)」の慣用読み》かき乱すこと。混乱が起きるようにすること。「情報網攪乱する」
[類語]紊乱壊乱波瀾掻き乱す掻き回す引っ掻き回す

こう‐らん〔カウ‐〕【×攪乱】

[名](スル)かくらん(攪乱)」に同じ。
「ただ地方を―するために、乱暴狼藉を働いたと見られては」〈藤村夜明け前

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「攪乱」の読み・字形・画数・意味

【攪乱】かくらん

かきみだす。元・経〔~月をんで酔歌す〕詩 悄然として唱、怨曲多し 羈思(きし)を攪亂して、爲に觴を停めしむ

字通「攪」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android