握潰(読み)にぎりつぶす

精選版 日本国語大辞典 「握潰」の意味・読み・例文・類語

にぎり‐つぶ・す【握潰】

〘他サ五(四)〙
① 強く握りしめておしつぶす。
※俳諧・八番日記‐文政四年(1821)九月初茸を掴りつぶして笑ふ子よ」
② 提出された文書提案意見などをわざと手元にとどめおき、処置しないまま、うやむやにする。議案などを審議未了のまま放置する。
※くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉二「此厄介条件を握潰(ニギリツブ)したと解った」

にぎり‐つぶし【握潰】

〘名〙
① 強く握りしめてつぶすこと。
② 文書、提案などをわざと手元にとどめておいて、処置しないこと。
東京日日新聞‐明治二五年(1892)六月一九日「其審査は終了したるも皆報告するに至らずして閉会となりぬ、党人称して貴族院の握り潰しと云ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android