九月(読み)くがつ

精選版 日本国語大辞典 「九月」の意味・読み・例文・類語

く‐がつ ‥グヮツ【九月】

〘名〙
一年の九番目の月。ながつき。菊月色取月。くがち。くげつ。《季・秋》
凌雲集(814)九月九日侍神泉宴各賦一物得秋柳応製〈小野岑守〉「九月高颸吹暮柳。千条縮折無復柔」 〔詩経‐豳風・七月〕
② (九月を菊月というところから「聞く」にかけて) 耳をいう、人形浄瑠璃社会の隠語
咄本・東都真衛(1804)とふせいじん「かれが国におきましては〈略〉耳を 九月」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「九月」の意味・読み・例文・類語

く‐がつ〔‐グワツ〕【九月】

一年の9番目の月。長月。色取り月。菊月。 秋》黒揚羽―の樹間透きとほり/竜太」
[類語]長月ながつき色取いろどづき菊月きくづき紅葉月もみじづき寝覚ねざづき授衣じゅい太衝たいしょう無射ぶえき菊秋きくあき晩秋ばんしゅう暮秋ぼしゅう涼秋りょうしゅういぬ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android