括上(読み)くくりあげる

精選版 日本国語大辞典 「括上」の意味・読み・例文・類語

くくり‐あ・げる【括上】

〘他ガ下一〙 くくりあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① 着ている衣服袖口や袴(はかま)の裾(すそ)などに通してあるくくり紐(ひも)をしぼって引き上げる。また、しっかりとくくる。くくしあげる。
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「おとどくくりあげて、榑(くれ)足駄はきて」
② 縄などでしばって吊り上げる。〔日葡辞書(1603‐04)〕

くくし‐あ・げる【括上】

〘他ガ下一〙 くくしあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① しっかりとくくる。しばりあげる。くくりあげる。
御伽草子・ささやき竹(岩波文庫所収)(室町末)「かかる牛となりぬらん〈略〉ここかしこにおっつめとらへて、綱をつけて天井にくくし上げて」
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)三「たはごといふと、くくしあげるぞ」
括染(くくりぞめ)に染めあげる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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