我空(読み)ガクウ

デジタル大辞泉 「我空」の意味・読み・例文・類語

が‐くう【我空】

仏語人間身心因縁によって仮に生成したものであり、永久不変の我がそこにあるのではないということ。人無我。→法空ほっくう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「我空」の意味・読み・例文・類語

が‐くう【我空】

〘名〙 仏語。人間の心身は因縁によって五蘊(ごうん)が仮に和合したものであって、常住不変の我といったものは実在しないということ。法空対語。〔仏母出生三法蔵般若波羅蜜多経‐一一

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「我空」の意味・わかりやすい解説

我空
がくう

大乗仏教の根本思想である二空一つ人空,生空,人無我,衆生無我ともいう。一切の生類に心身があるとしても,色受想行識の五蘊 (ごうん) の集ったもので,実体としての自我というものはないとする見解

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android