普及版 字通 「憬(漢字)」の読み・字形・画数・意味
憬
常用漢字 15画
[字訓] とおい・さとる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は景(けい)。〔説文〕十下に「覺悟するなり」とあり、心に悟る意とするが、その用例はない。〔説文〕に引く〔詩、魯頌、水〕の「憬たる彼の淮夷」は、〔毛伝〕に「行の貌なり」とあって遥遠の意。あこがれる意の憧憬(しようけいどうけい)は、中国の文献にみえず、憧愚(どうぐ)のように愚かの意に用いる。憧憬はおそらく(しょうこう)の意であろう。はもと自失の状をいう語であった。
[訓義]
1. とおい、はるか、広やかなさま。
2. さとる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕憬 サトル
[熟語]
憬憬▶・憬悟▶・憬集▶・憬然▶・憬俗▶・憬途▶
[下接語]
憧憬
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報