恵隆寺(読み)えりゆうじ

日本歴史地名大系 「恵隆寺」の解説

恵隆寺
えりゆうじ

[現在地名]会津坂下町塔寺

心清水こころしみず八幡宮の東にあり、金塔山と号し、真言宗豊山派本尊千手観音。寺伝によれば、北西約二キロの高寺たかてら山に中国の梁の人青岩が六世紀頃に開基したという。その後兵火で焼失平安時代初期に徳一により現在地に再建されたという。観音堂立木たちき観音堂ともよばれ、国指定重要文化財。建久年間(一一九〇―九九)創建で、慶長一六年(一六一一)大地震で倒壊し、元和三年(一六一七)領主蒲生氏によって旧態に復した。桁行五間・梁間四間の単層寄棟造で、会津では数少ない純和風の建物である。向拝は元和の再建時に加えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「恵隆寺」の解説

恵隆寺

福島県河沼郡会津坂下町にある真言宗豊山派の寺院山号は金塔山。寺伝では6世紀の開基で、戦火で焼失した後、平安時代初期に現在地に再建されたとされる。本尊の十一面千手観音は「立木観音」と呼ばれ、観音堂とともに国の重要文化財に指定。

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