デジタル大辞泉
「恋衣」の意味・読み・例文・類語
こい‐ごろも〔こひ‐〕【恋衣】
1 心から離れない恋を、身につける衣にたとえていう語。
「―着奈良の山に鳴く鳥の間なく時なしあが恋ふらくは」〈万・三〇八八〉
2 恋をしている人の着ている衣。
「妹待つと山の雫に立ちぬれてそぼちにけらしわが―」〈風雅・恋二〉
[補説]書名別項。→恋衣
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こい‐ごろも こひ‥【恋衣】
〘名〙
① (常に心から離れない恋を、常に身を離れない衣に見立てた語) 恋。
※
万葉(8C後)一二・三〇八八「恋衣
(こひごろも)着奈良の山に鳴く鳥の間なく時なし吾が恋ふらくは」
※風雅(1346‐49頃)恋二・一〇六五「妹待つと山のしづくに立ちぬれてそぼちにけらし我がこひ衣〈土御門院〉」
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