日本大百科全書(ニッポニカ) 「雅子」の意味・わかりやすい解説
雅子
まさこ
(1963― )
皇后。昭和38年12月9日、外交官小和田恒(おわだひさし)、優美子夫妻の長女として東京に生まれる。父の転勤に伴い、モスクワ、ニューヨークなどで幼児期を過ごす。1971年(昭和46)に帰国して、小学校入学。公立小学校から私立田園調布雙葉(でんえんちょうふふたば)小・中・高校に進んだ。1979年、父の転勤によりアメリカ・マサチューセッツ州のベルモント・ハイスクールに編入し、1985年にハーバード大学経済学部を卒業。翌1986年4月、東京大学法学部に学士入学、同年10月外交官試験に合格。1987年東大を中退して外務省に入省し、経済局国際機関第2課に配属される。1988年、オックスフォード大学ベリオール・カレッジに研修留学。1990年(平成2)6月、国際関係論修士課程を修了して帰国、同年7月に外務省北米局北米第2課勤務となる。1993年1月皇室会議にて当時皇太子であった徳仁(なるひと)との婚約が決定、外務省を退職し、同年6月9日に結婚。日本赤十字社名誉副総裁などをつとめる。2001年(平成13)12月1日、女子を出産、敬宮愛子(としのみやあいこ)と命名。
[小田部雄次]
2019年5月1日、皇太子徳仁の天皇即位に伴い、皇后となった。
[編集部]