デジタル大辞泉
「性理大全」の意味・読み・例文・類語
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せいりたいぜん【性理大全】
中国の儒家書。七〇巻。明の
永楽帝の時に胡広
(ここう)ら奉勅撰。永楽一三年(
一四一五)成立。宋・元の
性理学者百二十余人の説を集録。巻一から二五は周子・張子・朱子らの
原典を採録し精細な注をつけ、巻二六以下は
諸家の
語録・
文章を一三項目に
分類して
集成。「
五経大全」「
四書大全」とともに永楽三大全と称される。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
性理大全 (せいりたいぜん)
Xìng lǐ dà quán
性理学(朱子学)の大全集。全70巻。明の成祖(永楽帝)の命を受け,胡広らが《五経大全》《四書大全》とともに編纂したもの。前半は《太極図》《正蒙》《家礼》など宋人の著述と後人の注を載せ,後半は〈理気〉〈鬼神〉〈性理〉などの項目に分かって朱子学者の見解を集める。朱子学の百科全書として朝鮮・日本でも読まれたが,あまりに冗漫で見識を欠くため,清の康熙(こうき)帝がこの簡約版《性理精義》12巻を編纂させている。
執筆者:三浦 国雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
性理大全
せいりたいぜん
Xing-li-da-quan
中国,宋の性理学説を分類集大成して編んだ書。 70巻。永楽 13 (1415) 年完成。胡広らが王命によって撰した。『四書大全』 (36巻) ,『五経大全』 (154巻) とともに永楽三大全といわれる。巻1から巻 25までは原書を収め,巻 26以下は項目を立てて,理気,鬼神,性理,道統,聖賢,諸儒,学,諸子,歴代,君道,治道,詩,文の 13目とし,それぞれについての諸家の説を程朱の説を中心に収録している。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
性理大全
せいりたいぜん
明の成祖永楽帝が胡広 (ここう) らに命じて編集させた宋学の注釈書
1415年完成。70巻。官吏採用試験の基準とした。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報