心悪(読み)こころわるい

精選版 日本国語大辞典 「心悪」の意味・読み・例文・類語

こころ‐わる・い【心悪】

〘形口〙 こころわる・し 〘形ク〙
① 心がけが悪い。心がきたない。心が曲がっている。
発心集(1216頃か)二「いと心(ココロ)わるきしわざ哉」
気分が悪い。気持が悪い。
御湯殿上日記‐延徳三年(1491)五月二〇日「ちと御心わろきによりこくらくゐんめして御くすりまいる」
気味がわるい。いやな感じがする。〔浪花聞書(1819頃)〕

こころ‐あし【心悪】

〘形シク〙
根性が悪い。気立てがよくない。性質がよくない。
延喜式(927)祝詞(九条家本訓)「此の心悪(アシ)き子の心荒びるは、水、匏、埴山姫、川菜を持ちて鎮めまつれ」
② 気分が悪い。病気である。
※春曙抄本枕(10C終)二九一「いささか心あしなどいへば、常よりも近く臥して、物くはせいとほしがり」

こころ‐わろ・い【心悪】

〘形口〙 こころわろ・し 〘形ク〙 =こころわるい(心悪)
古今著聞集(1254)五「かかるもんかうを負ふも、心わろき物におぼしめすやうのあればこそ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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