御足・御銭(読み)おあし

精選版 日本国語大辞典 「御足・御銭」の意味・読み・例文・類語

お‐あし【御足・御銭】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 「あし(足)(一)②」の尊敬語
浮世草子西鶴織留(1694)四「お足(アシ)のひらたいもお着(きる)物を長ふめせば誰見付る事はなきに」
② (もと女性語で、「金銭」の丁寧語) 貨幣の総称。特に穴あき銭をさすことが多い。
実隆公記‐大永七年(1527)五月三〇日至六月二日紙背(経師良全請取状)「あみた経御うすやうやないはこの御あし三十疋いたされ候」
③ しかられること。
浄瑠璃伊賀越乗掛合羽(1777)鎌倉山「見付けられたら又お足と、跡をも見ずしてとっぱかは、幕影へこそにげて入」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android