御嵩宿(読み)みたけしゆく

日本歴史地名大系 「御嵩宿」の解説

御嵩宿
みたけしゆく

[現在地名]御嵩町御嵩

御嵩村の中心部(本郷)を占める中山道の宿。東の細久手ほそくて宿(現瑞浪市)まで三里、西の伏見ふしみ宿まで一里の距離にある。中山道は可児川北岸を東西に走り、東から上町中町下町が並ぶ。下町の西端北側に願興がんこう寺があり、中山道は願興寺西端を北へ鉤の手に折れ、なか村へと向かっている(分間延絵図)。慶長七年(一六〇二)中山道の諸宿が整えられた際宿立てされ、幕府から伝馬朱印状、駄賃定および宿駅の定書(以上野呂文書)が御嵩宿中宛に出された。このとき伏見宿までの駄賃は荷物一駄四〇貫目につき永楽銭五文、大湫おおくて宿(現瑞浪市)までは同二四文、乗尻一人は一八貫目と定められている。翌八年には手形をもたない者に人馬を出さないこと、伝馬継は上りは二五疋・一〇人までは大井おおい宿(現恵那市)から大湫宿まで継ぎ、二六疋以上は大井宿が当宿まで通すこと、下りは二五疋までは大湫宿で継ぎ、それ以上は在郷および兼山かねやま(現兼山町)の馬人足で大井宿まで送ることなどが決められている(「伝馬定書」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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