徒気(読み)アダケ

デジタル大辞泉 「徒気」の意味・読み・例文・類語

あだ‐け【徒気】

動詞「あだく」の連用形から。「気」は当て字》浮気な行為。浮気心。
「そのりせぬ―こそは、いとうしろめたけれ」〈・若菜上〉

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精選版 日本国語大辞典 「徒気」の意味・読み・例文・類語

あだ‐け【徒気】

〘名〙 (「け」は接尾語か。一説に、動詞「あだく(徒)」の連用形の名詞化とも)
好色
源氏(1001‐14頃)若菜上「いでその古(ふ)りせぬあだけこそは、いと、後めたけれ」
② たわむれ。冗談
歌舞伎伊賀越乗掛合羽(1776)七ツ目「必ずそんな事、あだけにもいうて下さんすなえ」

いたずら‐げ いたづら‥【徒気】

〘名〙 みだらな気持
浮世草子好色一代女(1686)一「外(ほか)なる女と同じきいたづらげはみぢんなかりし」

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