後の先(読み)ゴノセン

デジタル大辞泉 「後の先」の意味・読み・例文・類語

ご‐の‐せん【後の先】

武術で、相手攻撃に応じながら反撃すること。技を仕掛けてきた相手の、防御への体勢が整わない瞬間を狙う。柔術での返し技や、剣術での切り返しなど。「後の先を取る」
囲碁将棋で、後手を引いたように見えて、実際先手となるような指し手のこと。相手の攻めを利用して逆に相手を攻める、相手の攻めをゆとりをもって受けるなどの意を表す。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「後の先」の意味・わかりやすい解説

後の先
ごのせん

双葉山 (→双葉山定次 ) が得意とした理想の立ち合い。相手より一瞬あとに立ちながら,あたり合ったあとには先をとっている相撲の立ち合い。出足本物なら,一瞬先に立った相手に対して,遅れて立ったほうが低くいい角度で入ることができる。

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