役金(読み)ヤクキン

デジタル大辞泉 「役金」の意味・読み・例文・類語

やく‐きん【役金】

江戸幕府で、遠国奉行おんごくぶぎょうなどに金子で与えた職俸

やっ‐きん〔ヤク‐〕【役金】

やくきん(役金)

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精選版 日本国語大辞典 「役金」の意味・読み・例文・類語

やっ‐きん ヤク‥【役金】

〘名〙
江戸時代幕府遠国奉行など一部の役職の者に、役料、役扶持など以外に支給した、特別な手当金ともいうべきもの。慶応三年(一八六七)からは、幕府役人に支給される役俸を全面的に停止し、その代わりとして一定料の役金を支給するようになった。
御触書宝暦集成‐二四・延享元年(1744)三月「御切米七拾俵三人扶持宛 三人 外役金拾両宛」
② 江戸時代、小物成金銭代納すること。池魚役、鳥取役などがある。役銀
地方凡例録(1794)五「池魚役 是は池にて雑喉を取る役金を総村より納るもあり」

やく‐きん【役金】

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世界大百科事典(旧版)内の役金の言及

【役料】より

…なお役料は切米(きりまい)と同じく春,夏,冬の3季に米金で給与された。1867年(慶応3)に至り,布衣(ほい)以上の役人の足高,役料,役知,役扶持(やくふち)などを廃し,代りに役金を給した。【松尾 美恵子】。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」