精選版 日本国語大辞典 「引倒」の意味・読み・例文・類語 ひき‐たお・す ‥たふす【引倒】 〘他サ五(四)〙① 引いて倒す。ひっぱってころがす。倒す。※枕(10C終)二七八「下衆など、あまた来て、花の下にただ寄りに寄りて、ひきたふしとりてみそかに行く」② 金品をまきあげて損害を与える。※洒落本・傾城買四十八手(1790)やすひ手「こふ云はだの客は〈略〉すこしあまひことばをかくると、あじにからんで、義理づめにして引たをし、めくりや棒引のもとでにしたがるなり」 ひっ‐たお・す ‥たふす【引倒】 〘他サ四〙 「ひきたおす(引倒)」の変化した語。〔日葡辞書(1603‐04)〕※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四「足を引倒(ヒッタホ)して、どさりと転んだ所を」 ひき‐だおし ‥だふし【引倒】 〘名〙 ひきたおすこと。※浄瑠璃・曾我会稽山(1718)一「かたむくろに曾我を引、おのれは贔屓の引だおし」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報